【世界一周】ハワイ。醜く、あざとい自分との決別。

 

 

一人旅と南国のリゾート地は相性が悪い。
複数人での旅を想定してすべてのスキームが構築されているからだ。

 

世界一周のスタート地点として選んだハワイ。
そんな南国での、最初の一夜の話。

 

 

 

ハワイは、僕にいろんなことを突きつけた。
リゾートゆえの高い物価。
バックパッカーの存在を無視するかのような観光ビジネスの仕組み。
バックパッカー旅行には完全に不向きなのだ。

 

宿泊事情だけみても、高級ホテルはたくさんあるが、安宿が非常に少ないのだ。
ゲストハウスを見つけるのにも、なかなか苦労する。

ただ、空港からワイキキの中心部までのバスの値段は、すごく安かったし、アクセスも良かった。

 

 

中心部のメインストリートの一本奥の道に、そのゲストハウスはあった。
海こそ見えないが、歩いて2分くらいでワイキキのどまんなか。
ロケーションは良かった。

 

これから「世界旅行という偉業」を成し遂げようと「愚かな錯覚」をしていたボクは、意気揚々と6人部屋のドミトリーにチェックインした。
まるで、部屋の主が帰ってきたかのようにふるまい、真新しいバックパックをベッドに置いた。

 

昼過ぎだったので、ルームメイト達は出かけていた。
海にでも行ったのかもしれない。

 

 

夕方。
街をブラつき、部屋に帰る。
ドアを勢いよく開けると、5つのベッドはすべて埋まっており、
最後の1人であるボクにみんなの視線があつまった。

 

 

帰ってきたボクに気付くと、それぞれが軽く目配せをしてきたり、
軽く手を上げたり、丁度いい感じの、気持ちの良い接触をしてくれた。

 

ボクもヘタな英語であいさつをし、みんなと軽く挨拶をした。
これまでいろいろなドミトリーに泊まり歩いてきた。
「オレは旅慣れてるんだぜ感」を、ひけらかしたかったのかもしれない。

 

「ボクはトモヤ。日本から来たんだ。これから世界一周の旅にでるんだ」
自慢気にまくしたてた。
そこにはいくらかの’’あざとさ’’があったように思う。

 

 

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6人の国籍はみごとにバラバラだった。

フランス人の彼が言った。
「そーか、キミもか。じゃあここにいる6人はみんな一緒だね!」

 

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どゆこと?なにが一緒なんだろう?

 

状況がつかめていない僕の様子を察してか、傍にいた二人が会話に入ってきた。
彼らはサラッとこう言ってのけた。

「ボクらはみんな世界中を旅しているんだ。僕は2年間旅してるんだ」
「ぼくは、世界2周目なんだ」
「オレは、今からアジアを回るんだ」
「おれも〜」
「おれは〜」

後半は頭に入ってこなかった。

 

なんと、その場にいた全員が世界一周経験者。
その中でぼくはといえば、、、、、まだ旅の1日目だった。

 

 

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恥ずかしくて、情けなかった。
自分の’’あざとさ’’がすごく惨めだった。
半年間の旅の中、ぼくはこの日を忘れることはなかった。

 

世界一周があたりまえの日常として存在する世界があること。
ここではそれがスタンダードであり、そんなものは偉業でもなんでもないこと。
これから踏み入れる世界はそういう場所であること。
やりきる覚悟。
初日にして、異常ともいえるスタンダードに触れることができた。

 

僕は思った。
大事なのは「一周した」となどという事実でなく、そこで過ごした時間を実りあるものに変えていくこと。
何を得るのか。何を感じるのか。
日本に帰ってから、その経験にドライブをかけて価値を増幅していきたい。

 

この旅を、ただのレジャーで終わらせてはならない。
自分の中に、この思いが生まれたのはこの瞬間だったように思う。
このテーマは、その後の旅の中で、ゆらぐことはなかった。

 

あざとく、醜い自分と早めに決別できたこと。
それが本当にラッキーだったと、心の底から思えるのは、
時に残酷な楽園ハワイのおかげであり、彼らに出会えたあの日のおかげなのだ。

 

 

そう思えたことが、ハワイの1日目の1番の収穫だった。

 

 

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